友達や知り合いの夫婦、または見ず知らずの夫婦でもいいのですが、「この夫婦は夫婦として終わっている」と見える夫婦がいませんか。そのような夫婦はなぜをしないのでしょう。なぜ夫婦という関係に固執し続けるのでしょう。かつては仲が良かったはずなのに寂しさやむなしさを感じないのでしょうか。その答えは本書にあります。危機を感じている夫婦はもちろん、していない方でも理由を知っておけばきっと為になるはずです。

いつのころからか男性は必要以上に女性に気を遣うようになりました。極端な男女平等が行き渡ってしまったためか、草食系男子などと言われるように、ただ優しい男が増えたのでしょうか。それが妻の立場や気持ちを考えすぎて悩んでしまう現代の男なのかもしれません。妻の機嫌を損ねないために、妻とうまく距離をとりながら、自分がいろいろな犠牲を払ってしまう弱い男性。だから一見終わっている夫婦であっても離婚に踏み出せない。どちらかは何かあれば話し合って解決したいと思っているが、どちらかそれを「面倒だ」と位置付けて、触れないようにして時間が過ぎるのを待っている。それでは冷めきった永遠が続くだけなのに。

離婚するには「顔も見たくない」「同じ部屋の空気が吸えない」というほどの嫌悪感が必要なのでしょう。そうでない限り「離婚」という、事務的で面倒な手続きをしないのかもしれませんね。


夫婦崩壊!? – それでもふたりが別れない理由 (WAVE出版)
亀山 早苗 (著)


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